お客様宅を拝見させていただくと、システムキッチンの扉が外れかかっていたり、扉同士がぶつかって非常に使いにくい状態のことがあります。
私はシステムキッチンや家具が壊れた状態を放置するのがすごくイヤなので、そういう状態は絶対に放置せずに修理します。そうすると、それだけで使い勝手が格段に良くなり、お客様はすごく喜んでくださいます。
収納のBefore→Afterでは分かりにくいことですが、スライド蝶番の調整はお金も掛からないし、本当にちょっとの手間のことです。なので、もし書棚の扉など他の家具でもそういう不具合がある場合は、ぜひご自分で調整してみてください (・∀<)
スライド蝶番を調整する方法
たとえば上写真のような状態の場合。
扉の下のほうはすき間が十分にあるのに、上のほうは扉と扉が当たってしまっています。
スライド丁番で前後方向を調整
一般的に、扉の内側にはスライド蝶番というものが付いています(スライドヒンジとも言います)。調整するには、まず奥側のネジ(1)を緩めます。(1)のネジを回すと、扉を前後方向に調整できます。
スライド丁番で左右方向を調整
次に、手前のネジ(2)を回します。(2)のネジを時計回りに回すとネジが引っ込み、扉がこちらから見て内側にスライドします。反対に、反時計回りに回すとネジが出っ張ってきて、扉はこちらから見て側板側に引き寄せられます。
今回の場合は、下側のスライド蝶番を調整して、(2)のネジを時計回りに回して扉を下写真の右方向に動かし、そうすると相対的に扉の上のほうが持ち上がり、扉と扉のすき間が広がります。
必要に応じて上下左右の丁番を調整
下の蝶番の調整だけで不十分な場合や、扉の高さが揃わない場合は、上の蝶番を調整したり反対側の蝶番も調整してやります。
調整完了
最後に(1)のネジを締め直して、調整完了! d(´∀`)扉と扉のすき間が上下でほぼ均等になりました。
(1)のネジを回せば扉が前後方向に動き、
(2)のネジを回せば扉が左右方向に動くのですね。
前後・左右の組み合わせで立体的な調整が可能なわけです。
説明を聞くだけでは分かりにくいと思いますが、実際にやってみるとだんだん分かってくると思います。
ちなみに扉を外す場合は、
(1)のネジを緩め、扉を前方向に引きながら、
(2)のネジを左右どちらかに回します。
(2)のネジを回し過ぎるとネジが外れて
元に戻すのが難しくなる場合があるのでご注意ください。
あと、スライド蝶番が壊れてしまっている場合は、蝶番を外して金物屋やホームセンターに持っていくと良いでしょう。
同じ形や寸法のものが見つけられるかもしれません。
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