人気ランキングに惑わされないで!学習用LEDデスクライトの正しい選び方

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人気ランキングに惑わされないで!学習用LEDデスクライトの正しい選び方

この記事は2013年11月28日時点の情報に基づいています(2024年1月25日一部更新)

コイズミファニテックさんを取材させてもらった際の記事でも学習環境に適したLEDデスクライトの条件について書きましたが、今回はそのおさらいと、すべての学習机メーカー取扱品を対象に、オススメのLEDデスクライトについて解説していきたいと思います。

2024/01/25追記:最新版の学習用LEDデスクライトの選び方は以下をご参照ください。
【2025最新】子供の目に優しい学習用「LEDデスクライト」の選び方
子供の目に優しい学習用LEDデスクライトの選び方について完璧にまとめてみました。蛍光灯との違いから、演色性、シェード幅、多灯式、JIS規格AA形相当、ブルーライト対策、調色&調光機能、ルーメン、ルクスなどの用語も解説しています。

 

「人気ランキング」はアテにならない

まずタイトルにもあるように、「人気ランキング」に惑わされない。

これも一つ重要なポイントです。なぜなら、LEDデスクライトは何も学習用途とは限らないからです。

実際、家電量販店の店頭を見れば、学習用のものは置いていません。基本的には、いわゆる書斎用で、ちょっと読書のときに使う程度のものです。

確かに、「売れているもの=良いもの」であることは多いのですが、LEDデスクライト全体の中で出荷台数が多い一般用途と出荷台数が少ない学習用途が混在する人気ランキングでは、どうしても一般用途のものが上位に出てしまう可能性が高いです。

そのあたりはまずご注意ください。

 

学習環境に適したLEDデスクライトの3つの条件

私がオススメするLEDデスクライトの3つの条件は、以下の通りです。

  1. シェードの幅が広い
  2. 多灯式LEDライト
  3. 調色機能付き

まず、「LEDデスクライトは明るいほうが良い」とか、「LEDライトは十分どれも明るいからどれでも良い」という誤解、これはまず取っ払っちゃってください。LEDライトはむしろ、明るすぎることが問題なのです。

LEDライトは非常に明るいので、間接照明(天井のシーリングライトなど)を併用していても、LEDデスクライト直下は非常に明るいものの、デスクの端に行くほどすごく暗く感じます(この状態を、「均斉度(きんせいど)が低い」と言います)。

言うまでもなく、この状態は目への負担が大きいです。教科書とノート、参考書に視線を動かす度に、瞳孔を開いたり閉じたりする必要があります。

こういった状態(均斉度が低い状態、光にムラがある状態)を解消するためには、どうしたら良いでしょうか?

ひとつの方法は、シェード(ライトの傘)を広くすること。シェードの幅が広いほうが、机全体の幅に占めるライト直下の部分が増えますからね。

もうひとつの方法は、多灯式LEDライトを使うこと。LEDデスクライトには大きく分けて2種類あって、パワーLEDと呼ばれる出力の大きな明るいLEDを1~3灯程度使うものと、数十灯の出力が小さなLEDをドット状に並べたものがあります。

ここではもちろん、後者を「多灯式」と呼んでいるわけですが、点よりは線、線よりは面のほうが、机上をムラなく照らせるわけです。

また、LEDデスクライトには、調光機能付きのものと、調色機能付きのものがあります。

調光機能とは、光の強弱を調節できる機能
調色機能とは、光の色を変えることができる機能です。

いずれも、無段階調整であったり、何段階かに切り替えられるものがありますが、まあそれについてはあまり問題ないとして、調光機能の場合は手元が暗くなれば机の端も同じく暗くなるだけで、よほど眩しすぎない限り、その必要性は低いと思います(あるに越したことはない機能ですが)。

それよりも重要なのが調色機能です。

ほかの照明器具でも同様、

黄色っぽいあかり(いわゆる電球色)にはリラックス効果があり、
白っぽいあかり(いわゆる昼白色)には覚醒作用があります。

調光機能がない場合、白っぽいあかり(昼白色)となりますが、この光の色には、文字などをクッキリハッキリ見やすい、集中力が高まる、といったメリットが大きいものの、長時間の使用では疲れてしまう、というデメリットも存在します。

長時間、集中して勉強してくれれば、それは親としては言うことがないのですが(笑)、残念ながら、人間の体はそんなに都合の良いようにできていないのです(短距離走のダッシュ力でマラソンを走れないのと同様です)。

ですから、ときにリラックスして、ときに集中して、モードを切り替えしながら学習できる環境が理想。そのために調色機能は、あったほうがベターなのです。

 

その他の注意事項

コイズミやイトーキなどの場合はLEDデスクライトがセットされた学習机がほとんどですのでこんなことで悩む必要はありません。

学習用LEDデスクライトを選んでいるのはたいてい、浜本工芸やカリモク家具、堀田木工所などの、いわゆる家具メーカーの学習机を検討されている方です。どちらかと言えば所得の多い、教育にも熱心なお宅が多いため、やはりどうしても見た目も気になります。

前述の通り、機能的には、シェードの幅が広いほうが良いのですが、どうしてもそういうものは見た目に子供っぽくなってしまい、せっかくの学習机のデザインや部屋全体の雰囲気を損ないかねません。

残念ながら、デザイン良し、機能良しの学習用LEDデスクライトは、現状では存在しません。見た目を取るか、子供の目の健康を守るか、どちらが良いかはそれぞれの価値観でご判断ください。

2024/01/25追記:現在はBenQの「MindDuo 2」があります。ただし、高価です。

あと注意しなければならないのがアームです。

こういう、可動部が3ヶ所程度あるものの場合、任意の位置でうまく固定できず、すぐに垂れ下がってくるような場合もあります。個体差もあるようですが、やはり実物を見たうえでの購入が望ましいです。

また、机によって天板の厚みや取り付け可能位置が異なりますので、取り付けようとしたらクランプの取付可能厚の対応範囲外だったとか、天板の出幅が短すぎてクランプで留められなかったとか、壁やブックスタンドやパーツが邪魔で思うような向きに設置できなかったとか、そういうことがないように事前にチェックしておきましょう。

その点で言えば、やはりそれぞれのメーカーで扱っているものを選ぶのが安心と言えばその通りなのですが…。

 

厳選!収納マンがオススメするLEDデスクライト

(1)シェードの幅が広い、(2)多灯式LEDライト、(3)調色機能付き、収納マンが考える3つの条件を満たしたLEDデスクライトです。

2024/01/24追記:記事執筆時点でオススメとして挙げたデスクライトの多くが販売を終了してしまったので、代わりに以下をご参照ください。
学習机評論家が選ぶ「学習用LEDデスクライト」のオススメ 超厳選10選
学習机評論家が選ぶ「学習用LEDデスクライト」のオススメ。かなり厳選して価格帯別に計10台をピックアップしてみました。コイズミファニテックが強いですが、BenQ、ジェントス、オーム電機、アイリスオーヤマといった新興勢力にも注目です。

 

以上です。

またあとで追加することがあるかもしれませんが、やっぱり機能性ならコイズミ、見た目も気になるなら浜本工芸ですかね。

コイズミのほうがコストパフォーマンも良いですが…。

最新版のデスクライトの選び方はこちら
【2025最新】子供の目に優しい学習用「LEDデスクライト」の選び方
子供の目に優しい学習用LEDデスクライトの選び方について完璧にまとめてみました。蛍光灯との違いから、演色性、シェード幅、多灯式、JIS規格AA形相当、ブルーライト対策、調色&調光機能、ルーメン、ルクスなどの用語も解説しています。

コメント

  1. ぶんまま より:

    はじめまして。
    いつも為になるなぁと、拝見させて頂いてます。
    実は今、LEDのデスクライトの購入で悩んでおります。
    コイズミの支柱タイプのシェード幅85センチか、イトーキの可動式タイプのシェード幅80センチか。
    多灯が良いと書かれてましたが、どちらがよりオススメなんでしょうか。コイズミは真ん中が無いと書かれてましたし。
    教えて頂ければ幸いです。

  2. 収納マン より:

    ぶんままさま
    はじめまして^^
    結論から言うと、どちらも良いです。甲乙つけられません。それぞれ設計思想が異なるからです。
    コイズミファニテックの場合は、子供が調色ボタンなどを操作しやすいように中央に大型のボタンを配置しています。
    そのためにLEDの部分が左右に分かれてしまうのですが、操作パネル直下は左右の灯りが重なり合うので問題ないという判断だと思います。
    一方のイトーキの場合は、操作性のことよりもとにかくLEDの灯りが均一に広範囲に広がることを重視していると考えられます。
    あとはまあ、デザイン的な好みではないでしょうか。
    2015年度の記事ですが、新しいブログのほうの記事もご参照いただければ幸いです♪
    なぜ学習机にはシェード幅が広いLEDデスクライトがオススメなのか?本気で説明しちゃいます!
    http://desk.shunoman.com/led_desk_light_wide/
    イトーキもLEDデスクライト最強!?学習机のパイオニア・イトーキにお話をうかがって参りました!
    http://desk.shunoman.com/itoki_2015_interview_2/