前回に引き続き、今回はスチールワイヤーシェルフ、いわゆるメタルラックのポール(ポスト・支柱)の互換性について説明したいと思います。
※この記事は2012年6月13日時点の情報に基づいています(2023年11月6日一部更新)
ワイヤーシェルフのポールの互換性
スチールワイヤーシェルフのポール(ポスト・支柱)の互換性について、結論から言うと、ポール径25mmのものは共通で使える場面があります。
ただし、メーカーによって長さは微妙に異なります(一部除く)。あくまで、ポール1本に対して他社製の棚板や、ポール1本に直接取り付けるパーツが流用可能ということです。
つまり、例えば、エレクターシェルフベーシック(旧・ホームエレクター)のポール4本にルミナスラックの棚板5枚をセットしたり、メタルラックの「マウストレーMR-2MT」を取り付けることは可能だということです。一方で、エレクターシェルフベーシックのポール4本に同ブランドの棚板4枚とルミナスラックの棚板1枚をセットすることはできませんし、メタルラックのセット品にルミナスラックの「ワイヤーバー」を取り付けることも不可です。棚板の大きさが各社で微妙に異なるからですね。
ポール延長パーツは一部互換性あり
ただ、実際のところ、メタルラックのマウストレーなどのオプションパーツを他社製ワイヤーシェルフに取り付けることはあっても、既に手元にあるワイヤーシェルフのポールに他社製の棚板を取り付けるという場面はかなりレアケースでしょう。
ポールに関してもっとも多い要求はおそらく、「もうちょっと高さが欲しい(=ポールを延長したい)」とか、「つっぱり式パーツを取り付けたい」というものだと思います。つまり、ここでもっとも重要となるのは、「他社製ポール延長パーツなどが使用可能か?」ということです。
これについても、まず結論から言いましょう。異なるメーカー間でポール延長パーツの互換性は
半分程度しか期待できないということです。
まず、意外と知られていないことですが、エレクターシェルフベーシックのポールは基本的に分割・延長できる構造にはなっていません。そのため、エレクターシェルフベーシックの場合は、もうちょっと長い(短い)ポストが欲しいと思っても買い替えるしかありません。
他のメーカーの場合は分割・延長できるのが基本で、構造的には基本的には同じようになっているんですが、ジョイントパーツのネジ部分の溝幅がちょっと異なるんですよ。
ちょっと分かりにくい写真で申し訳ありませんが、メタルラック(アイリスオーヤマ)だけは中央に円盤がなく寸胴です。ニトリも残り3つとは微妙に異なります。
一方で、ルミナスラック(ドウシシャ)とLIFELEX(コーナン)、メタルシェルフSR(山善)は形状が同じで、この3ブランドに関しては実質的に互換性があることを確認できています。
さらに言うと、ルミナスラックとLIFELEXはやっぱり同じメーカー(ドウシシャ)が作ってるんじゃないかと収納マンは勝手に推測しています。
この2つに山善のを合わせた3ブランドは基本的に同じ形状をしていますが、下の写真の通り、ルミナスラックとLIFELEXは上に凹みが2ヶ所、山善は4ヶ所となっているんですね。
もっとも、これだけでドウシシャとLIFELEXが同じメーカーで作られたと断定するのは早計ですが、
これがそうじゃないかと思わせる要素のうちの一つです。
…とまあ、そういう余談もあるわけですが、それはさておき、ルミナスラックを含むドウシシャ製品、コーナンのLIFELEX、山善のメタルシェルフSRの3つに関して言えば、実質的にポールの延長パーツに互換性があると言える一方で、メタルラック(アイリスオーヤマ)とスチールシェルフCSM(ニトリ)は他社製のパーツでポールを延長できないということです。
ちなみに、スリーブ(テーパー)は各社とも25mmであれば、実質的に互換性があります。
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