ホームセンター大手のDCMホールディングス(カーマ、ダイキ、ホーマック)がPBのスチールワイヤーシェルフにルミナスラック(ドウシシャ)を採用していたり、コーナンが自社PBであるLIFELEXのスチールワイヤーシェルフに同じくドウシシャ製品を採用している(と思われる)など、ホームセンターでは独自でスチールワイヤーシェルフを企画・販売する傾向が少なくなり、大手メーカー品を採用する傾向が強くなってきています。一方で、ニトリは基本的に自社で企画から販売まですることでコストを下げることをモットーとしているためか、どこのメーカー品でもなく、自社完全オリジナルを貫いています。
それがスチールシェルフCMSシリーズ。楽天市場ではセット品のみの取り扱いですが、ニトリネットではオプションパーツも取り扱っています。以前は表面がメッキというよりは銀色に塗られた感じで、まあ本当に、「パチモン」って感じが強かったニトリのワイヤーシェルフですが、今では改良されて「それっぽく」なりました。
また、以前はポール径19mmが主体で径25mmタイプはなかったように記憶しているのですが、今はどちらのラインナップもあります。そんなわけで以前のものには現在のオプションパーツは使えないかもしれません。
ニトリのスチールワイヤーシェルフの特徴は一言で言うと、とにかく「安っぽい」こと。
確かに、オプションパーツは非常に安いんです。
これは拡張性を考えると非常に魅力的。
ニトリのカラーボックスでもアイリスオーヤマのCBボックス に比べると、オプションパーツに割安感があるんですが、そういう面では非常に魅力的です。
ただ、メッキがすぐに錆びそうな程度のもので、しかもポールの溝が浅く、見るからに安っぽい。
そもそもスチールワイヤーシェルフなんてものはホームエレクター(エレクター)を除いてはダサいもんですが、それにしてもパッと見てすぐ分かる貧相さがあります。
それでも単純に安いからと手放しで喜べれば良いんですが、実はこれが案外、別にあまり安くもない。ニトリのスチールシェルフCMS-9146-5は5,900円(税込・送料別)ですが、アイリスオーヤマの廉価版SE-918は4,780円(税込・送料込)ほど、ドウシシャの廉価版EL25-90185は5,424円(税込・送料込) です(2012/06/18現在)。
価格に変化のないニトリにとっては不利な比較の仕方かもしれませんが、ラック全体の品質やオプションパーツの豊富さを考えれば、価格がむしろ割高なニトリのワイヤーシェルフを選ぶ理由はほとんどありません。
ちなみに、前にも述べましたが、ニトリのスチールワイヤーシェルフの場合、サイズに依存しないオプションパーツとポールを連結・分割するジョイントパーツ以外は、実質的に他社製パーツと互換性がありますので使用可能です。
コメント