今まで学習机の産地は、国産かそれ以外かくらいしか把握してこなかったので、改めてより正確に調査してみました(多くのメーカーはカタログに書いてないですからね)。
すると面白いことに、概ね以下の通り、産地(製造国)によって引出内部材が異なることが分かりました。
製造国による引出内部材の違い
タイ製の引出内部材はキレイなファルカタ(洋桐)で、表面はつるんとしていて、角がキッチリ立っています。
マレーシア製は十分にキレイなファルカタで、表面はタイ製に比べるとマイルドな感じです。
中国製はナラやアルダーなど天然木を使用した学習机に多く、割りとキレイなものもありますが、薄汚くザラザラした桐が多いです。
ベトナム製は表面を白く塗装した桐です。おそらくは低品質な、灰汁(あく)のひどい桐なのでしょう。
インドネシア製の引出内部材はパーティクルボードに樹脂フィルムを貼ったものが多いです。
つまり、一般論で言うと、左から順に程度が良いと言えます。
(高)タイ→マレーシア→中国→ベトナム→インドネシア(低)
ただし、中国産は国産並みのものもあり、ピンキリです。
毎年、学習机を調査するときは様々な要素を確認しているため、今回は初めて産地という視点で調べてみたのですが、数店舗を数日掛けて調査してみると、外観を見ただけでどこで作られたものか分かるようになりました。引出内部材を見ればほぼ100%産地が分かりますね。まさに学習机ソムリエです(爆)
以上も踏まえまして、以下にメーカー別の産地を一覧にしました。シリーズによって異なる場合があるので、確認済みのものについてはそれも併記しています。
各メーカーの製造国
コイズミファニテック
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | プレオ、ビーノ、レイクウッド、オルレア、WD、コットコンポ |
インドネシア | CD、デコプリ、エルノアール、ビルトコンポ、ODM |
マレーシア | OD1 |
イトーキ
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | トレフ、リーモ、カモミール、ポルク、スタイリッシュバーチ、エルコディ |
ベトナム | ジュエルキュート、ジョイカラーデスク |
日本 | ライティングデスク |
くろがね工作所
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | リベプル、Rシリーズ、Kシリーズ、Dシリーズ |
ベトナム | Fシリーズ、ハローキティ |
オカムラ(岡村製作所)
製造国 | 商品名 |
---|---|
ベトナム? | – |
カリモク家具
製造国 | 商品名 |
---|---|
日本(愛知県、岐阜県) | – |
浜本工芸
製造国 | 商品名 |
---|---|
日本(広島市) | – |
飛騨産業
製造国 | 商品名 |
---|---|
日本(岐阜県高山市) | – |
杉工場
製造国 | 商品名 |
---|---|
日本(福岡県うきは市) | – |
堀田木工所
製造国 | 商品名 |
---|---|
日本(東広島市) | – |
小島工芸
製造国 | 商品名 |
---|---|
日本(茨城県) | – |
マルニ木工
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | – |
ヒカリサンデスク(光製作所)
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | – |
大塚家具製造販売
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | – |
ベトナム | – |
ニトリ
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | メルシー15、TS15、CD-NT(くろがね) |
インドネシア | ODM(コイズミ) |
マレーシア | くみあわせですくデラックス |
ベトナム | NZ(イトーキ)、ODF(コイズミ) |
タイ | オグデン、メルシー、ジョイ |
アクタス
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | – |
日本 | (杉工場、堀田木工所) |
ケユカ
製造国 | 商品名 |
---|---|
中国 | (コイズミファニテック) |
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