無印良品、ケユカ、フランフランの家具について、個人的な印象

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無印良品、ケユカ、フランフランの家具について、個人的な印象

この記事は2014年2月25日時点の情報に基づいています(2024年1月29日一部更新)

先日の「ニトリ、イケアの家具について、個人的な印象」の記事を公開してのち、読者のまちさんから無印良品KEYUCA(ケユカ)について意見を求められました。ついでにそれらにFrancfranc(フランフラン)も加えて、僭越ながら、私なりにその3社の家具についての印象を述べたいと思います。

さて、いきなりですが質問です!

無印良品、ケユカ、フランフラン…この3社の中で1社だけ、 仲間ハズレがいるのですが、さて、どれでしょうか!? (゚∀゚)

正解は…と、お答えする前に、3社について簡単におさらいしたいと思います。

 

無印良品について

無印良品は西友のプライベートブランドがルーツです(1980年~)。私の記憶に間違いがなければ、「S’Ribbon(エスリボン)」というプライベートブランドから始まっています。

現在の無印良品と同様に、漂白されていない紙を使ったメモ用紙や、乳白色のポリプロピレン素材の蛍光ペンなどの文房具などを中心とした商品展開で、無駄を省いて低価格を実現するコンセプトでした。

そこから生活用品全般、衣類、家具まで、商品カテゴリを広げていったという感じだと思います。

 

ケユカについて

ケユカは、店舗什器、パブリック家具(公共施設や飲食店などの家具)、建築金物などを扱う河淳(かわじゅん)が運営する、一般家庭向け家具および雑貨の製造販売を行う部門として2000年にスタートしています。

2024/01/29追記:現在は無印良品と同様にアパレルを扱うとともに、スイーツ業態もあります。

 

フランフランについて

フランフランは、ソファー製造をおこなうマルイチセーリングの新規事業としてバルスが設立され、その小売店舗として1990年にオープンしました。現在はセブン&アイ・ホールディングスと資本業務提携しています。

2017年に社名を株式会社Francfrancに変更しています。

 

…というわけで、答えはもうお分かりですね? (*^m^*)

無印良品はルーツがスーパーのPBとしての生活雑貨店、ケユカとバルスは家具製造を生業とする会社なのです。そのため、あくまで私が見た感じですと、無印良品の家具は素人が設計したんだなと思うような作りです。

イケアの場合はコストを下げるためにパーツを敢えて省いたような設計ですが、無印良品の場合は、木も鉄もプラスチックも同じように扱っているというか、とにかく木の特性というものをほとんど無視している印象です。

また、家具メーカーをルーツとするとは言え、ケユカとフランフランでもやはり正確に言うとちょっと違います。

ケユカはパブリックスペースで使用する家具を製造する会社だけあって、安全面に考慮されており、一般家庭用に省いても良い部分は省いて、品質に見合った低価格を実現している印象があります。

一方のフランフランの場合はまたちょっとスタンスが違って、マルイチセーリングは基本的にソファー専業ですから、収納家具などのいわゆる箱物家具についてはあまりノウハウがありません。

ただ、そこはやはり家具業界の人間です。餅は餅屋ということを十分理解しているからでしょうか、箱物家具、木製家具は、基本的に外注です。もっとも、ケユカにも外注商品は多々あります。

ちなみに、マルイチセーリングはウレタンソファーという、木枠の入っていない、非常に軽いソファーがバカ売れしたメーカーで、私も家具店に応援販売に行ったときはよく売りましたよ(笑)ものすごく軽くて座り心地も値段の割りにはナイスなんですが、数年後にはペチャンコになってしまうので買うのはやめました。でも割りと好きでしたよ、マルイチのソファーは。

あとちなみに、学習机でもたまに質問がある「Momo Natural(モモナチュラル)」は脇木工というメーカーが運営していますが、木工メーカーながらここの木の扱い方は私にとって「??」です。社員の半数以上を女性が占めるようなので、偏見かもしれませんが、元々の木工ノウハウよりもデザインのほうに偏ってしまっているのかもしれません。

(注:木工が男性の聖域と言うつもりは毛頭ありません。ただ現実的に、大型家具や無垢天板のラインには女性はほぼおりません。一般的に、家具製造というのは工事現場のような職場なのです。)

 

以上、非常に簡単ではありますが、私の印象はだいたいそんな感じです。

無印良品で家具を買うというのは八百屋に魚を買いに行くようなもの。

ただし、それはあくまで木製家具に関しての話であって、ポリプロピレン収納ケース(収納マンが先日購入した調味料ポットなどを作っているリスが受託製造)やスチールユニットシェルフなんかはむしろイケアなんかよりも日本人のライフスタイルに合わせて作られているのでキライではありません。

ケユカは本当に良いですね! ニトリよりも品質もデザインも良くて、でも値段もちょっとニトリよりは高くて。でも、ちょっと時代がまだケユカに追い付いていないんでしょうかね。ちょっと私の好みとは逆方向に行きつつある点が心配です。これから少しずつ、「シック&モダンなフランフラン」みたいな感じになっていってしまうんじゃないかなと思っています。

フランフランは、家具の品質は問題ないです。 ただ、デザインの好みで買う家具、ちょっと高い家具、という印象です。基本はやっぱり、「家具も置いている雑貨店」ですよね。「雑貨も置いている家具店」であるケユカとは業態が厳密に言うと異なります。

ただ、商売としてはこっち(フランフラン)のほうが正解だと思います。 それはフランフランが歩んできた道を見ても明らかだろうと思います。

 

まあそんなわけで、先日のニトリやイケアの家具についての話もそうですが、以上はすべて私の価値観というか、好みに基づいて書いております。

人によって価値観や好みなどは異なります。そして、その絶対数と利益を最適化できた企業が生き残ります。 良いものを作れば売れるわけではありません。

良い学習机を作っている一方でマーケティングがお上手ではない浜本工芸が生き残っているのは例外中の例外であって、私が欲しいと思っていたダイニングセットを作っていたコスガは潰れました。一方でサッサと潰れて欲しいメーカーが生き残っていたりします(苦笑)

ですので、私の意見などは負け犬の遠吠えみたいなものなのですが、消費者の方々に少しでも満足のいくお買い物をしていただけるようにとの想いで、気のゆくまま筆が進むままに書かせていただきました。どうかその点、寛大なお心でご容赦くだされば幸いです。

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コメント

  1. miho より:

    ソファの情報を調べていてこちらの記事を読みました。
    無印のソファを使っていて、2年ほどで壊れて(!)以来、無印に対して不信感があり、こちらの記事を読んで納得しました。
    安い中国製だったのでそんなものかとは思っていましたが、座面の木が割れてしまい、中の構造(木の使い方)も素人目にしてもあまりにも衝撃だったので、次はちゃんと調べようと思っていたところでした。
    (ちなみにダメ元で無印に連絡したら返金してくださいましたが…)
    やはり業界の方の情報は一般に出ている見方とは違いますね。
    ケユカは知らなかったのですが、仕事で河淳の商品をよく使用しているので参考になりました。ありがとうございます!今後の記事も楽しみにしています。

  2. 収納マン より:

    mihoさま
    「良品」って言われると信じちゃいますよね。アロマオイルなんかも、アロマの先生に聞いたら、話にならないレベルだそうです。私は基本的に無印は嫌いじゃないんですけど、そういうことがあるので盲目的に信頼しないようにはしています。
    でも2年使って返金してくれるなんて、その対応は好感が持てますね。その点はイケアとは大違い^^;