ここ数年、とんと見かけなくなったオクモト(奥本木工所)の学習机。
今シーズンも、某家具店で1台見たっきりでした。
そこで先日、オクモトは地元の会社なので、直接聞いてみようと会社に足を運んでみました。
住所を調べてみると、意外にも、普段たまに通る道沿いにあるということで、驚きました。
が、もぬけの殻。
ここではありませんでした。
改めてネットで別の住所を調べてみると、あ~、ありました。
そこで、サイクリングがてら訪問してみることに。
このあたりは南河内サイクルラインという、河川敷沿いの素敵な自転車道が整備されているのです。
で、到着。
なんと!こちらももぬけの殻!(@_@)
いったい、どうしたということでしょう!?
オフィスに戻り、改めて住所を検索。
「いったい、どこにあるんだ~!?」
と、行きついたのが、破産情報。
2013年10月23日発行の官報・第6156号の15ページ目。
平成25年(フ)第945号に、平成25年10月11日に破産手続き開始とありました。
先月中旬あたりに、最初の住所に足を運んでいて、「ひょっとして潰れたんじゃあ~?」と思って官報を調べたときには見当たらず、「ま、そんなわけないか(笑)」と思っていたんですが…。
そんなわけだったんですね~。
オクモトと言えば、12~13年くらい前だったでしょうか。
当時はいわゆるスチールデスクメーカーが木製学習机に本格的に参入してきて、ラバーウッド(ゴムの木)の学習机が主流の時代でしたが、そこに破格の10万円弱の、幅ハギのナラ無垢デスクを投入してきたのが「オクモト」でした。
いや~、あれは本当によく売れました~。
というか、応援販売に行って、よく売ってしまいました(苦笑)
当時はデザインの差や機能の差なんてほとんどない時代でしたからね。
また、カリモクもマルニも学習机に参入してきたばかり。
家具メーカー系と言えば、むしろ小島工芸とヒカリサンデスクでしたね。
堀田木工所もまだ参入してなかったんじゃないかな?
逆に、チトセがまだ健在だった時代です。
そうそう、コクヨもバリバリでした。
くろがねも、当時はまだまだ強かったな~。
ほか、綾野製作所とかね。
コスガはまだ参入してなかったです。
先に逝ってしまいましたが…。
なんでコスガが潰れてマルニが民事再生で生き残ったんだ…?
今は、高級デスクと言えば、浜本工芸、カリモク。
コイズミは相変わらずトップに君臨。
それに続く、イトーキ、オカムラ、くろがね、という感じですが、今から思えば、本当に群雄割拠の時代でしたね。
そんな学習机戦国時代を生き抜いたオクモトが、ほんの少し前にこの市場から消えてしまいました。
悲しいかな、影響はほとんどありません。
が、私にとっては、ほんの少し、寂しい気持ちです。
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