学習机に「ライティングデスク」ってどーなの?

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この記事は2014年1月15日時点の情報に基づいています(2024年1月28日一部更新)

これまでライティングデスクをテーマに書いたことがなかったので、改めてその現状や私なりの感想を述べてみたいと思います。

 

ライティングデスクってどう?

ライティングデスクは書棚と並んで学習机売場の隅っこにあまり目立たない状態で展示されていることが多いことからも分かるように、近年ではあまり人気がありません。デザイン的にも機能的にも10年以上前からほとんど進化がなく、メーカーもほとんど開発リソースを割いていないことが窺い知れます。

また、現在ではライティングデスクを取り扱っているメーカーは少なく、大手メーカーではとうとうイトーキだけとなりました(総合家具メーカーであるカリモク家具と浜本工芸は除く)。くろがねは2013年度を最後に、小島工芸ですら知らない間に撤退していましたね。

メリット&デメリット

ライティングデスクのメリットは比較的幅が小さく、背が高いために上部の空間を活かすことができ、天板を収納すれば奥行が短くなるため、居間の隅などにも置きやすいという点です。

しかしながら、幅90cm程度の学習机が開発されるようになり、幅のコンパクトさという点ではメリットがなくなりました。また、学習机の奥行は50cm程度のものも増え、設置スペースの点でもメリットが希薄です。

さらに、ハイタイプの上棚が一般的だった時代と比べ、ロータイプまたは平机が主流という現在では、ハイタイプよりも背の高いライティングデスクは基本的に敬遠されることとなりました。そんなわけで、ライティングデスクが本来のメリットを殺して、ロータイプのものが登場したりしているほどです。ただし、ロータイプとは言っても一般的な学習机で言えばハイタイプに相当する高さがあります。


私としましても、ライティングデスクは側板があるために、間接照明が当たりにくく、天板奥のほうは暗くなりがちで、学習環境としてはあまり良くないと考えています。また、上背があって収納力が多いと言えば確かにそうですが、本体も袖も引出の奥行が短いため、トータルではそれほど収納力は高くないと考えています。

ライティングデスクの購入を検討するのであれば、幅90cm程度の学習机を購入したほうが、良い学習環境を得られると考えています。

2024/01/28追記:現在はライティングデスクよりも、カリモク家具の「ボナシェルタ」などのシェルフデスクにシフトしていると言うこともできると思います。とは言え、これも主流とまでは言えません。

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コメント

  1. りりゆう より:

    学習机の記事、とても参考になりました!
    今年小3と小1になる娘とにそろそろ学習机を購入検討しています。
    第一候補はフォルミオです。
    (フォルミオプラスのオークが一番気になっています)
    他の机との比較としては登場していますが、フォルミオ自体の性能はどうでしょうか?
    学習机は小学校入学から高校くらいまで長く使えるもの、ということで高さが変わるものを中心に考えていましたが、大切なのは中学くらいから、という記事をみて、高さが変わるのはあまり必要ないのかな、とも思いました。
    こちらのブログを拝見して、カリモクか浜本工芸も気になっています。
    リビングに置くので無垢などデザイン性が良いもので、機能性も重視したいです。
    今月中にアクタスも行ってみようと思っていましたが、過去記事を読んでやめておこうと思いました^^
    (歯に衣着せぬ内容、読んでいてとても面白かったです)
    よろしくお願いします。

  2. 収納マン より:

    りりゆうさま
    はじめまして^^
    フォルミオについては、確かに今まであまり触れてきませんでしたね。
    基本的には良いものです。デザインは素敵だし、仕上げも丁寧だし。ただ、費用対効果という面で言えば、そんなに良い材質でもないし、引出なんかを見てもやっぱりヨーロッパ製だなぁと思います。
    インテリアとしては良いけれども、学習環境としてはあまり合理的とは言えない、というのが私の率直な感想です。
    もちろんそれはあくまで私の価値観で言えばの話です。お子さんによって使い方はそれぞれ異なりますし、置く場所によっても選ぶものが変わるでしょう。
    このブログでは基本的に、良いものを、お得に、失敗することのないように、「こういう考え方もあります」というのを提示しているに過ぎませんから、そこはあくまでご参考程度にご覧いただければと思います。
    もしお気を悪くされたらすいませんm(_ _)m
    天板昇降式デスクは、おっしゃるように、本格的に使い始める中学生くらいからを考えた場合、引出の数が少ないという犠牲を生むデメリットがあります。
    世間の反応が必ずしも正しいわけではないですが、オカムラ・ピエルナ以降の今回の天板昇降式デスクのブームも終わりが見えてきたようですし、私としては良い傾向だと思っています。
    アクタスは家具の百貨店ですから、基本的に費用対効果という概念はまったくないですが、目の保養にはなります。お時間があるようでしたらいろいろ見て回ることをオススメします^^
    お嬢様方に学習机を買ってあげる機会は一生に一度きりですからね!素敵な想いを込めて贈ってあげてください♪

  3. りりゆう より:

    早速の返答ありがとうございます。
    気を悪くするなんてとんでもないです。
    学習机に詳しい方のご意見が聞けて、とても参考になります。
    実はフォルミオの材質と値段と大きくなってからの使用感がどうか、という点が気になり、決断できませんでした。
    最初にフォルミオを検討していただけに、昇降式しか比較検討していなかったのですが、昇降式以外の良さも知ることができ、また違った面から学習机を見ることが出来そうです。
    そうですね、色々見るのは楽しいので、せっかくですからアクタスにも行ってみます。
    先週は飛騨産業とキシルを見に行きましたが、こちらのブログの感想と同じような印象でした。
    私の周りでも学習机についての話題も多いですが、中学校くらいになってからの使用感まで考えている人はいないです。
    大きくなってから使いやすいという点もしっかり見てきます。
    本当にありがとうございました^^

  4. 収納マン より:

    りりゆうさま
    ありがとうございます^^
    中学校くらいになってからの使用感・・・これはすごく難しいですよね。
    基本的には天板は広いほうが良い、そうすると平机のほうが良くなっていくわけで、あとはやっぱり引出が多いほうが収納で難しいことを考えずに済むという点で、大人とあまり変わらない感覚になってくると思います。
    ただ、どれくらいそこで勉強するか、どのくらいのモノを持つかなど、人によって違いますからね。
    弘法筆を選ばずの面もありますし、まったく机では勉強しないかもしれない。そんな風に考えてしまうと、じゃあ学習机なんて要らないんじゃないか、ただの台のようなものでも良いんじゃないかという考え方も当然あって良いと思います。
    ただやっぱり私としては、学習机を子供に贈るということは親の想いを贈るという側面が強いと思いますし、やっぱり耐久性の面を考えるとそこそこのものは必要だろうと思っています。
    以上、りりゆうさんが素敵な机を見つけられることを祈っております^^

  5. まこらら より:

    学習机!とっても、参考にさせていただきました。
    アクタス、フォルミオ、イトーキ等候補にあがりましたが、
    こちらのブログを読んで悩みに悩み、
    最終的にカリモクと浜本工芸にの一騎討ち!!
    結果、浜本工芸のNO06シリーズに決定し、今日注文してきました!
    こちらのブログを読んでなければ、デザインのみで決めていたかも・・・と思うと出会えて本当に良かったです!
    勉強になりました。

  6. 収納マン より:

    まこららさま
    はじめまして^^
    こちらこそわざわざのご報告、ありがとうございました。
    お役に立てて良かったです♪
    素敵な机が手に入って良かったですね。
    あとは届いてからのお子さんの喜ぶ顔を見るのが待ち遠しいですね^^