学習机の天板の塗装・表面加工の種類について

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学習机の天板の塗装・表面加工の種類について

この記事は2014年12月9日時点の情報に基づいています(2024年2月2日一部更新)

学習机の天板の塗装・表面加工の種類についてまとめておきます。
現在、主流となっているものは以下の通りです。

  • ウレタンUV塗装
  • ウレタン塗装
  • オイル仕上げ(自然塗装)
  • ダイレクトプリント

順番に見ていきましょう。

 

ウレタンUV塗装

ウレタンUV塗装とはウレタン塗装したトップコート(一番表面の塗膜)に、UV(紫外線)を照射して硬化させて仕上げたもののことです。ネイルでも仕上げにUVを照射する方法がありますが、あれと同じですね。

UV塗装にすると塗装表面の硬度を上げることが可能な一方で、一般的にはどうしてもツヤが出ます。そのため昔のUV塗装のデスクはどれも天板がツヤツヤでした。

しかし、せっかく良い木材をデスク天板に用いてもツヤツヤになってしまうと質感が失われかねないため、近年ではトップコートにUVを照射することはあまりありません。学習机メーカーでは唯一、浜本工芸だけがトップコートにUVを照射してもあまりツヤが出ないようにする技術を持っているそうです。

一方で、他社はトップよりも下の層にUVを照射しているケースがあります。表面硬度で言えばもちろんトップコートにUVを照射することが理想で、そのためその下の層にUVを照射したもののことを
UV塗装と呼ぶことは一般的ではありません。

ちなみに、言うまでもなく、UV塗装とは”紫外線に特に強く傷がつきにくい塗装”のことではありません!傷が付きにくいのは事実ですが紫外線に強い塗装のことではないということです。

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ウレタン塗装

正確にはポリウレタン樹脂塗装と言います。20世紀中はラッカー塗装が主流だったのですが、21世紀に入ってからは学習机に限らず家具はポリウレタン樹脂塗装が主流です。

ホルムアルデヒドの含有量が少ないだけでなく、塗装面が安定しており変質しにくいのが特徴です。

ホームセンターのスプレー塗料の売場を見てもらうと分かりますが、ラッカー系塗料は200円くらいからである一方、ウレタン塗料は2,000円以上します。主流とは言え、かなりコストの掛かる塗料なのです。

コストだけでなく、乾燥時間も長く掛かります。そのため、生産性が落ちます。

 

オイル仕上げ(自然塗装)

木材は塗装をしないと割れたり反ったりします。外気に触れて木材内部の水分量に変化が起きやすく、木材が膨らんだり縮んだりするからです。

一方で、ウレタン塗装などを施すと木の質感が下がります。手が木そのものに触れるのではなく塗装面に触れるからですね。そうならないようにするために木材の表面に自然由来の油を塗り込むのがオイル仕上げ(自然塗装)です。

そのため家具をこよなく愛する人はオイル仕上げが最高と言います。私もその通りだとは思いますが、こと学習机に関してはどうかというのが私の考えです。しかも、オイル仕上げの場合は1シーズンに1回程度オイルを塗り込むことを推奨していますが、それはちょっと面倒臭いと思います。

また、それよりも、オイル仕上げの場合は、ウレタン塗装と違ってデスク天板の表面硬度を高めることはできません。「木材そのものの硬さ=天板の表面硬度」となるのです。よって、とてもキズが付きやすいということが問題だと考えます。

ちなみにオイル仕上げの学習机が増えた理由のひとつは、ホルムアルデヒドの放散量を少なくするためということです。以前はアクリル系やウレタン系の塗料にはホルムアルデヒドが含まれていました。オイルならその心配が少ないというのが、採用の理由です。

また、オイル塗装なら塗装設備が最小限に抑えられるというのもメリットのひとつです。反対に、ウレタン塗装やUV塗装を施すには、かなり大がかりな塗装設備が必要になります。

さらに、ウレタン塗装などは何層も重ねて塗るため、途中で乾燥工程が必要となり、塗装工程にはかなり時間が掛かります。オイル仕上げの場合はそこをかなり短縮化することが可能です。

つまり、オイル仕上げはメーカーにとって、低リスク&低コストな表面処理方法なのです。

 

ダイレクトプリント

ダイレクトプリントはMDF(中質繊維合板)に直接印刷する手法です。以前はラッピング処理と言って、木目を印刷したフィルムをMDFに巻きつける手法が主流だったのですが、技術革新によりMDFに直接印刷することが可能になりました。

なお、このダイレクトプリントを用いた場合、表面処理は一般的にウレタン塗装となります(トップ以外にUV塗装を施す場合もあります)。また、木目を印刷する必要がない場合は、MDFに直接カラー塗装とウレタン塗装を施します。ですので、正確に言うと、ダイレクトプリントは中間工程であって、最終的な表面加工の方法ではありません。

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