カリモクの学習机でダントツ人気No.1の「Buona scelta(ボナシェルタ)」と、同じく国産ブランドで人気の高い浜本工芸の「No.6000デスクユニット」。これら国産高級デスク両雄の人気ユニット型デスクを、学習机評論家・収納マンが徹底的に比較してみました! (゚∀゚)
ボナシェルタ vs No.6000
メーカー
カリモクは日本最大の総合家具メーカー。
幅広いラインナップ、ソツのないモノ作りで信頼が厚い。
浜本工芸はナラ材専門の総合家具メーカー。
学習机については皇室に献上したことで知られる。
材質
ボナシェルタの天板はLVLを芯材としたオーク材突板(つきいた)。
LVLは合板の中ではもっとも頑丈な構造。
突板とは木材を薄くスライスして貼ったもの。
No.6000デスクユニットの天板はナラ材無垢板(集成材)。
無垢板(集成材)とは木材を継ぎ合わせて作った板のこと。
一般論としては無垢材(集成材)のほうが高級とされる。
ただし、個体によって木目が大きく異なる場合もあり、また反りや割れが生じることもあり得るため、それらの点では突板のほうが無難と言われることもある。
表面の硬さ、キズのつきにくさという点では、塗装の違いによるところが大きく、これらの点ではUV塗装である浜本工芸のほうが優位。ただし、手触りという点ではピュアオークも捨てがたい。なお、ピュアオークは道管を完全に埋めないセミオープン塗装のため、やや汚れやすい。
機能
ボナシェルタの大きな特徴は豊富なオプションにあると言える。
親が横に座って勉強をサポートしやすいサイドラック、天板を取り外し可能なワゴン、組み替えデスクのように設置できる書棚など。
組み合わせ次第で自在にカスタマイズ可能。
また、6口コンセントが最初から付いている。
No.6000デスクユニットの特徴は脚や袖の位置の自由度。
天板サイズによるが、脚の位置を外側にしたり内側にしたりでき、オプションパーツなしでもカスタマイズできる(幅120cm以上のみ)。
また袖を固定とすることで脚間スペースを広くしたり、予算を抑えることも可能。
また、少しだが新入学児童が横から座りやすい脚形状。
デザイン
ボナシェルタはリビングダイニングなどに置く家具と合うように、トータルコーディネートの観点からデザインされている。
デザイン性が高いというよりは、インテリアに溶け込む自然なデザイン。
No.6000デスクユニットの場合、ナラ材専門の総合家具メーカーである浜本工芸の製品なので、比較的無難に合わせやすいと言える。
やや野暮ったさはあるが、誰が見ても分かる高級感がある。
総合評価
ボナシェルタの良さを一言で言うならば、自由度が高いこと。
組合せパターンは100通り以上。
部屋の広さや使い勝手に応じて組み合わせが選べる。
子供の成長に合わせて組み合わせを変えることも可能。
また、シンプルなデザインでどこに置いても違和感が少ない。
ボナシェルタのルーツと言える「Utility plus(ユーティリティプラス)」を選択肢に入れるのも良い。
No.6000デスクユニットの良さは研ぎ澄まされた道具であること。
材質、引出の開閉のスムーズさ、どれをとってもまさに最高級。
その点では圧倒的にコストパフォーマンスが高い商品と言える。
オプションの数はボナシェルタには敵わないものの、サイズバリエーションはボナシェルタよりも多いので選びやすい。
最終決定で迷ったら…
価格、サイズ、色、椅子やデスクライトとの組み合わせなど、より現実的なところで比較するのも良いでしょう。また、実際にお子さんを座らせてみることも大事です。いずれにしても、どっちを選んでも間違いはありません。
もっとデザイン性の高いものやもっと高級なものもあるでしょうが、道具として家具としてこれらほど完成度の高いものはまずありません。安心してお買い求めいただければと思います。
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