この記事は2014年12月26日時点の情報に基づいています(2024年2月3日一部更新)
今まで学習机の産地は、国産かそれ以外かくらいしか把握してこなかったので、改めてより正確に調査してみました(多くのメーカーはカタログに書いてないですからね)。
すると面白いことに、概ね以下の通り、産地(製造国)によって引出内部材が異なることが分かりました。
製造国による引出内部材の違い
タイ製の引出内部材はキレイなファルカタ(洋桐)で、表面はつるんとしていて、角がキッチリ立っています。
マレーシア製は十分にキレイなファルカタで、表面はタイ製に比べるとマイルドな感じです。
中国製はナラやアルダーなど天然木を使用した学習机に多く、割りとキレイなものもありますが、薄汚くザラザラした桐が多いです。
ベトナム製は表面を白く塗装した桐です。おそらくは低品質な、灰汁(あく)のひどい桐なのでしょう。
インドネシア製の引出内部材はパーティクルボードに樹脂フィルムを貼ったものが多いです。
つまり、一般論で言うと、左から順に程度が良いと言えます。
(高)タイ→マレーシア→中国→ベトナム→インドネシア(低)
ただし、中国産は国産並みのものもあり、ピンキリです。
毎年、学習机を調査するときは様々な要素を確認しているため、今回は初めて産地という視点で調べてみたのですが、数店舗を数日掛けて調査してみると、外観を見ただけでどこで作られたものか分かるようになりました。引出内部材を見ればほぼ100%産地が分かりますね。まさに学習机ソムリエです(爆)
以上も踏まえまして、以下にメーカー別の産地を一覧にしました。シリーズによって異なる場合があるので、確認済みのものについてはそれも併記しています。
各メーカーの製造国
コイズミファニテック
製造国 |
商品名 |
中国 |
プレオ、ビーノ、レイクウッド、オルレア、WD、コットコンポ |
インドネシア |
CD、デコプリ、エルノアール、ビルトコンポ、ODM |
マレーシア |
OD1 |
2024/02/03追記:デコプリの現行モデルは中国製です
イトーキ
製造国 |
商品名 |
中国 |
トレフ、リーモ、カモミール、ポルク、スタイリッシュバーチ、エルコディ |
ベトナム |
ジュエルキュート、ジョイカラーデスク |
日本 |
ライティングデスク |
2024/02/03追記:ジュエルキュートの現行モデルは中国製です
くろがね工作所
製造国 |
商品名 |
中国 |
リベプル、Rシリーズ、Kシリーズ、Dシリーズ |
ベトナム |
Fシリーズ、ハローキティ |
オカムラ(岡村製作所)
カリモク家具
浜本工芸
飛騨産業
2024/02/03追記:現在の飛騨産業の学習机の多くは北海道三笠市で作られていると聞きます
杉工場
堀田木工所
小島工芸
マルニ木工
2024/02/03追記:マルニ木工は既に学習机から撤退しています
ヒカリサンデスク(光製作所)
大塚家具製造販売
ニトリ
製造国 |
商品名 |
中国 |
メルシー15、TS15、CD-NT(くろがね) |
インドネシア |
ODM(コイズミ) |
マレーシア |
くみあわせですくデラックス |
ベトナム |
NZ(イトーキ)、ODF(コイズミ) |
タイ |
オグデン、メルシー、ジョイ |
アクタス
製造国 |
商品名 |
中国 |
– |
日本 |
(杉工場、堀田木工所) |
ケユカ
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