HAG社バランススタディの類似品「バックボーンチェアー」なるものを買ってみました

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この記事は2012年10月24日時点の情報に基づいています(2024年1月21日一部更新)

わたくしごとですが、2~3日前から急に腰に違和感を感じまして、オフィスで使う椅子を買い換えることにしました。

そこでかねてから欲しかったHAG社のバランスチェアを早速購入しようと思ったのですが、いやいや…子供たちに買い与えたのをまんま買っても面白くない、ということで、いくつか商品を物色した結果、「バックボーンチェアー」なるものを購入しました。

まあ、HAG社のバランスチェア(正式にはバランススタディ)より値段が手頃だし、それでいて背もたれは付いているし(一息つくのに背もたれが欲しかった!)、キャスターも一応付いているので、もちろん値段相応だろうという割り切りと、使ってみてもし良かったらオススメできるなぁと思い、購入を決めた次第です。

購入したのが昨日の午前中、で、届きましたよ、今日の午前中に!

埼玉から24時間以内に届くとは・・・恐ろしい時代になったものです。

さて、早速組み立て。一番最初のところだけ戸惑ったものの、開梱から梱包材の処分まで含めて18分。基本的にネジでパーツを取り付けていくだけなので、プラスドライバー1本と付属の六角レンチ2本でOKです。

では早速、商品レビューを…。

 

バックボーンチェアーのココがGOOD

HAGバランススタディジュニアとバックボーンチェアとHAGバランススタディ

※左からバランススタディジュニア、バックボーンチェア、バランススタディ

1. 高さ調節が可能

ガス圧とシャフトネジの位置の変更で比較的簡単に高さを変更することができます。

特に、成長の早いお子様には良いですね。

2. キャスター付き

簡単に前後に移動させることができます。

ただし、そもそもHAG社のバランススタディよりも相当重い(だからバランススタディはキャスターの必要性は感じない)。

3. 背もたれ付き

これはなかなか…HAG社のバランススタディサポートより大型の背もたれで良いかも。

リクライニングはしませんが安定感は十分です。

4. 価格が手頃

レビュー割引で12,416円(2012/10/24現在、税込、送料込)。HAG社のバランススタディサポート(22,180円)との比較で半値近い。

高さ調節可能、キャスター付きですから、余計に割安感あり。

 

バックボーンチェアーのココがBAD

1. 張地の質が劣る

左=バランススタディ、右=バックボーンチェアー

↑写真左=バランススタディ、同右=バックボーンチェアー

届いてすぐに気付いたのがこの点。張地は見た感じバランススタディと似てますが、割りと薄い。使っていて破れてくる心配まではなさそうですが、バランススタディほどは長持ちしなさそうです。

2. ウレタンの質も劣る

バランススタディとバックボーンチェアのウレタン比較

あと、ウレタン。上写真左がバランススタディ、同右がバックボーンチェアーですが、バランススタディはズッシリもちもちした手触りの成形ウレタンなのに対し、バックボーンチェアーは板状のスポンジのようなウレタンを巻いただけ。

耐久性が劣るのはもちろん、座り心地もややイマイチです。

3. とにかく角度設計がおかしい

座ってみると、どうにも最適なポジションが見つからない…。

身長178cmで胴長短足の私は(苦笑)、調節シャフトの位置を4段階中の上から2つ目に設定したんですが、この位置がベストであることは間違いないものの、イマイチ座り心地に安定感が足りない。どうも座面と膝置きの角度がイマイチのように感じるので角度を調べてみることにしました。

測定方法

バランススタディ座面の角度

測定方法は、バランススタディとバックボーンチェアー、それと子供用のバランススタディジュニア で比較。バランススタディとバックボーンチェアーを比較する際は座面の高さをバランススタディに合わせた状態でバックボーンチェアーの調節シャフトを4段階中の上から2番目の位置で、バランススタディジュニアとバックボーンチェアーを比較する際は同じく座面の高さをバランススタディジュニアに合わせた状態で同様に1番上の位置に調節シャフトを設定しました。また、角度は簡易ながらiPhoneアプリの「iHandy レベル」で測定しました。

バランススタディとバックボーンチェアーの比較

バランススタディとバックボーンチェアの座面角度の比較

まず、バランススタディとバックボーンチェアーの比較。

大人用の高さ設定の場合の比較となるわけですが、バックボーンチェアーの座面の高さは低めの設定の状態ですね。バランススタディがもっとも安定する角度に設定されていると仮定すれば、バックボーンチェアーはバランススタディに比べて座面はより水平に近く、膝置きは角度が付いた状態で、座っているとやや不安定に感じます。実際、バックボーンチェアーに1時間も座っていると、だんだん座位が下にズレていきますし、立ち上がった時にはちょっと脚がしびれています(バランススタディではそんなことはありません)。

ちなみに調節シャフトをもっとも低い位置に設定すれば膝置きはよりバランススタディに近い状態になるわけですが、短足の私ではちょっと距離が離れすぎていてダメです

バランススタディジュニアとバックボーンチェアーの比較

バランススタディジュニアとバックボーンチェアの座面角度の比較

次に、バランススタディジュニアとバックボーンチェアーの比較。

バックボーンチェアーは子供用の高さに設定した場合、ガス圧昇降でかなり高めの位置の設定になるわけですが、やはり座面の角度はバランススタディジュニアに比べると平坦です。一方で膝置きはかなり急斜面。

バックボーンチェアーの高さ設定は様々なパターンが考えられるわけですが、基本的にバランススタディやジュニアに比べると座面はフラットに近く、膝置きは傾斜がキツくなるということなんでしょう。バランススタディを最良の状態と仮定すれば、やはり体のどこかしらに負荷が掛かる状態なんでしょうね。

4. 左右の持ち手が邪魔

立ち上がるときにはちょっと便利なんですが、座面左右に伸びた持ち手、これが座るときにはかなり邪魔です。座面の幅はバランススタディとバックボーンチェアーではだいたい同じくらいなんですが、膝置きの幅はバックボーンチェアのほうが広く、そのため余計に座りにくいのです。

そこで収納マンはこれらを取り外すことにしたんですが、片方の2本のネジが固すぎて、片方の持ち手しか外せませんでした(※後日取り外すことができました。詳しくは追記参照。)。

ま、座ったり立ち上がったりする方向の持ち手を外すことができたので片方が残っていてもほとんど問題ないわけですが、もし外すことを前提に考えている方がいらしたらご注意ください。

 

以上がバックボーンチェアーのレビューというか、バランススタディとの比較なわけですが、私なりの結論を言うと、体格などによって好みなどは違うとは思いますが、やはりバックボーンチェアーはバランススタディほど人間工学に基づいて設計されたものではない、所詮は「まがいもの」であると結論付けました(もしくは高さ調節機能を優先した結果、人間工学的な設計を無視せざるを得なくなった…というほうが正確かもしれませんが)。

とはいえ、前述のように体格などによっても変わってくると思いますので、とりあえずそういう感じの椅子であれば良いと考える方、長時間座ることのない方、できるだけ手頃な価格で入手したい方には、調整可能、背もたれ付きというメリットもありますので、悪くないんじゃないかなとも思います。

ちなみにバランスチェアの他の類似品としては…今回紹介したバックボーンチェアーと同じフレームと推定されるビニールレザー張りで持ち手の形状が異なるタイプ↓

バックボーンチェア

出典:楽天市場

ほぼ同じ価格ですが、ビニールレザー張りはどうしても夏場は汗でベタッとして、冬は冷たいので、今回は布張りのほうを選びました。ちなみに背もたれなしのタイプもあります。

ほか、実物を見たことはないのですが、コチラ↓

弘益・姿勢補助デスクチェア SLED(スレッド)チェア ブルー色 SLED-1(BL)

出典:amazon

座面、膝置きともに、角度は固定なのでその点は良さそうです。デザインも木製のデスクに合いそうです。ただし、座面の高さは変えられませんから、まだバランススタディのほうが調整はききそうです。(注:一応、バランススタディは座面高さと、座面・膝置き前後3段調節可能)

お次↓

これは価格も非常に手頃で、パッと見た感じも良いんですが、話にならないくらいヒドいです。座面はスカスカのスポンジ、張り地もヘロヘロ、木部も短期間で壊れそうなシロモノです。

まあ他にも色々とあるわけですが、総じて、やっぱり値段相応です。バランススタディより値段の高い商品もあるんですが、たぶん良いんでしょうね~。

私にはこれ以上を出す勇気はないのですが・・・。

 

2012/12/08追記

その後、改めてバランススタディと座り比べたりして、ひょっとすると背もたれが邪魔なんじゃないかと考え、背もたれを外して使用してみました。結果、これがなかなか、座り心地は格段に良くなりました。

もちろん、バランススタディと比べると座面のウレタンの質が違うのでどうしても座り心地で言えばバランススタディの勝ちであることはゆるぎない事実なのですが。

私もまだまだ未熟だなぁと痛感しましたけど、今回購入した背もたれ付きのバックボーンチェアはバランススタディサポートより背もたれが大きくて良いように思って購入したんですが、
こういう椅子は座面から少し後ろにおしりが出っ張るように座ったほうが座りやすく、バランススタディの場合はそういうところをちゃんと分かってああいう背もたれのデザインにしていたんですねぇ。

【balans バランスチェア】 balans study support バランススタディサポート 5064 (背もたれ付き)

出典:楽天市場

そんなわけで今回購入したバックボーンチェアの背もたれを外し、中央の調節ネジを一番上に調節しなおしてやっと、まともに座れるようになりました(結果、体型にもよりますが、調節ネジはほとんどの場合、一番上にセットするのが間違いないんじゃないかと思います)。

あと、取り外しできなかったもう片方の持ち手ですが、インパクトドライバーを使用することで取り外すことができました。背もたれがなくなって、左右の持ち手がなくなって、随分とスッキリした感じになりましたよ。

2013/03/21追記

バックボーンチェアを使い始めて5ヶ月近くなりますが、どうもこれは長時間の使用には向かないように思います。というのも、こういったバランスチェアの類は確かに姿勢が良くなるし集中力も高まるのですが、そういった緊張状態はそうそう長く持続できるわけではありません。

あくまで私がオフィスで使用した感想に過ぎないのですが、久しぶりに今まで使用していた回転式のオフィスチェアに座ってみると、今までの緊張状態が一気に緩和される感じがしました。

ひょっとするとバランスチェアは小学校~中学校くらいまでは良いけれども受験勉強のときに長時間座るのには適さないのかもしれません。理想は、バランスチェアと普通の椅子を使い分けることかもしれませんね。

2019/01/02追記

今更ながらの追記ですいません。バランスチェアは姿勢が良くなれば長時間座れます。詳しくは下記を参照してください。

「長時間は座れない」と思っていたバランスチェア。でも姿勢良く座れば問題ないかも?
バランスチェアは10時間以上座るのがきつくて「長時間は座れない」と思っていました。でも趣味でサイクリングをするようになってから姿勢が良くなり、姿勢良く座れば問題ないということに気が付いた次第です。腰痛を改善する効果はないと思いますが、一方で...
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