パーツごとに学習机選びのポイントを紹介しております。
最後となる今回は学習椅子(チェア)について説明します。
学習椅子選びで重要なのは、何が良い悪いという話ではなくて、
どれがニーズに合っていそうかということだと思います。
では実際のところ、どのような選択肢があるのか。
それぞれのメリットとデメリットも挙げながら紹介したいと思います。
昔からある一般的な学習椅子。
足元収納があるものはそこにランドセルなどを置くことも可能。
背もたれにランドセルや上着を掛けることも可能。
キャスター付きながら木製のため重く、
新入学児童が自分で椅子を引くのはやや難しいです。
なお座面は板座、合成皮革張り、布張りがありますが、
板座がもっとも耐久性が高く、座布団を敷いて使うことが多いです。
ただし以前ほどそういう合理的な考え方をする方は多くないように思います。
4本脚のダイニングチェアのような形状の学習椅子。
いかにも学習椅子という感じではなく、
見た目が良いというのが最大のメリット。
脚の裏面にフェルトを貼ってフローリング上で使用するのが一般的。
なおここに紹介する全5タイプの中でもっとも耐久性は低いと思われます。
また、ステップを外すことができないものが存在するので注意が必要です。
トリップトラップ を思わせるような
積層合板を使ったシンプルな形状の学習椅子。
比較的軽くて、見た目が良いというのが一番のメリット。
カーペットの上であればスムーズに動かせますが、
フローリングの上での使用は難しいと思います。
回転チェア。
座面が回転するため椅子を引けない新入学児童でも
横から座りやすいというのが最大のメリット。
対して落ち着きが出ないというのが最大のデメリット。
転倒しやすいというのもデメリットですが、
6本脚タイプであれば安定感はそれなりにあります。
ただし結構重くなりますが。
一般事務用(大人用)と異なるのは足置き用のリングが付いていること。
くれぐれも大人用の回転チェアは買わないようにして欲しいですね。
あと、フローリング上での使用は意外と押しキズを生じますので、
デスクカーペットやチェアマット の使用をオススメします。
いわゆるバランスチェアと呼ばれるもの。
子供の姿勢を良くするというメリットがありますが、
それも子供の座り方次第と言えます。
実際、我が子は結構変な座り方をしていることが多いです(苦笑)
意外なメリットとしては軽くて安定感があるので倒すことがないこと。
我が家のような集合住宅ではありがたいことです。
また背もたれがないので見た目に圧迫感がなく、
椅子を引かなくても横や後ろから座りやすいというのも非常に良いです。
私自身もオフィスで使っていましたが、
2~3時間くらいは良いですが、8時間以上はキツイです。
よって学校の宿題や定期試験に向けた勉強程度は良いですが、
1日に10時間以上も勉強する大学受験には向かないと思います。
ここ数年では、主な形状は以上の5タイプだと思います。
ただし同じタイプであっても椅子によって
座面の調整方法など機能的に異なる点は多いので、
細かなところはそれぞれに比較検討が必要です。
また、学習机本体に比べると、椅子は消耗品と言えます。
どんなに高級品でも大学生までずっと使えると思わないほうが良いでしょう。
そのためデザイン重視で選ぶことはあまりオススメしません。
新入学時に購入する場合は、小学生の間、座りやすいことを第一に考えて、
中学生または高校生以降は買い替えることを前提にしたほうが良いと思います。
以上、学習机本体、袖引出、上棚、デスクライト、学習椅子の5ポイントで、
学習机の選び方を紹介してきました。
実際のところは、メーカー、デザイン、予算などの関係で、
「本体はこれが良いけど、デザインの合う椅子はこれしかない」
などというようなことが多いとは思いますが、
いくつかの組み合わせの中から何が重要かを検討して、
総合的にベターな選択をしていただければと思います。
最終的に何を選んだかよりも、一生懸命に我が子のために選ぶという、
そのプロセスこそが最良の贈り物になると私は思いますよ (´∀`*)
学習机評論家が指南!学習机の選び方(椅子)2015年度版

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