学習机評論家が指南!学習机の選び方(机本体)2015年度版

今までにも当ブログや収納市場「学習机の選び方」などで、
学習机の選び方についていろいろと書いておりますが、
改めまして、学習机のパーツごとにポイントを書いてみたいと思います。
机本体、袖引出(ワゴン)、上棚、デスクライト、椅子の5回に分けて、
今回はまず机本体について説明していきましょう。

学習机本体を選ぶ際の重要なポイントは、以下の5つです。

  • 引出
  • 脚形状
  • サイズ
  • 材質
  • 足元棚

上から順番に重要であると私は考えているのですが、
まず引出から順番に見ていきましょう。
私は「学習机は引出が命!」と考えています。
しょせん机ですから、基本は天板の上で字が書ければ良いのです。
板(天板)に脚が付いていれば、
合板でも無垢でも自然塗装でもウレタン塗装でも字は書けます。
ですが欲を言えば、そこにはやはり引出が欲しいわけです。
そしてさらに欲を言えば、せめて学生の間は使える耐久性が欲しいわけです。
そうするとやっぱり頑丈であるに越したことはないのですね。
ではどんな引出が頑丈であるかというと、
四方囲い(箱組)構造で、できるだけ底板が厚くて
できれば金属のレールを使用していないものです。
金属のレールは力を掛けることで変形したり、
ベアリングがグリス(油)切れを起こして
スムーズに開閉できなくなったりする可能性があるからですね。
私が素晴らしい引出だと思うのは、
浜本工芸とカリモク、飛騨産業です。
できれば一度は見て欲しいですね。
ただし、価格も高いですから、過剰スペックだと思ったら、
選択肢から外してもらって良いと思います。
10年以上前はともかく、ここ数年の各社の引出は、
道具としてほとんど耐久性に問題がない作りであると言えます。
次に、脚形状についてですが、
これはいわゆる「Cライン」「Kライン」のものをオススメします。
(ともにカリモクによる命名)
 
机の脚を横から見た場合に、「C」や「K」の字に見える形状のものです。
新入学児童は背が低く、力もないため、
椅子に座った状態で椅子を引くことができません。
そのため椅子を適当な場所に置いてから机の横から座ることになります。
その際に机の脚の形状が上写真のような形状になっているほうが
机の横から座りやすいというわけですね。
ちなみに、オカムラ・ピエルナのような天板昇降式デスクにすれば、
子供の背が低くても足が床について椅子も引けますが、
天板昇降式デスクは袖引出が小さくなって収納力に劣るため、
あまりオススメしないというのが私の基本的立場です。


引き続いて、天板のサイズについて説明します。



受験勉強など、本格的に勉強する時期のことを考えると、

天板のサイズは広いに越したことはないと思います。

ただ、天板が広いということは設置スペースもそれなりに必要ですので、

大きければ大きいほど置き場所に困る可能性があります。



一般的には最近は全国的に幅は100cmのものが主流です。

そしてスペースにゆとりがあるお宅や、

本格的に勉強する時期のことを重視したり、

きっと我が子は体格が大きくなるだろうなと予測される場合は、

幅110cmのものや、幅120cm以上のものを選ぶことがあります。



私としてももちろん幅は広いに越したことはないと思いますが、

それも置く場所があってのことだと思います。

無理して110cm幅のものを置いて後々レイアウトに困るようでは大変です。



デスクの横にはフックが付いていることが多いため、

それにカバンやランドセルを掛けると机の幅以上にスペースが必要です。

また、書棚などを横に置く場合は、そのスペースも必要です。



幸い、主流であるワゴン式の袖引出の場合は、

天板昇降式などであれば袖ワゴンを引き出して

天板を広く使うことができますし、

袖天板が昇降式でなくても教科書類を積み上げて、

補助デスクとして使うことが十分可能です。

ですからあまり無理をしてまで幅の広いものを購入する必要はないと思います。





また最近はリビングダイニングに置くご家庭が増えているため、

できるだけ奥行が浅いものが好まれる傾向にあります。

一般的に、奥行のもっとも浅いもので45cm程度、

反対に奥行の深いものは70cmを超えます。



本格的に受験勉強に取り組む時期になると、

参考書類を奥に、ノートを手前に置いて勉強をすることが増えます。

その場合、デスクの奥行はやはり60cmは欲しいところです。



また上置き(ブックスタンド)を置くには奥行が20cm以上必要ですが、

参考書とノートを並べて、なおかつ上置きを置くとなると、

単純計算でデスク奥行60cm+上置き奥行20cm=80cm必要となります。

しかし実際のところ、そのような学習机は一般的ではありません。



下写真のように、上置きの下にスペースがあるものを使用するか、

本格的に受験勉強をするときには上置きを外すという

選択肢を取ることが妥当と言えるでしょう。





また、コイズミの拡張式天板やイトーキのターンアップ天板など、
天板の奥行を変えられるものであれば、
リビングに置くことも受験勉強でガッツリ勉強することもできて、
便利だと思います。




次に、材質について説明します。
ハッキリ言って、最上級はナラ無垢のウレタン樹脂塗装のものです。
木のぬくもりがあり、木目が美しく、硬く、
キズが付きにくく、反りや割れも生じにくいからです。
木のぬくもりという点では少し劣りますが、
無垢(集成材)ではなく突板(つきいた)でも良いと思います。
正直、以前はアルダーなどの針葉樹を使うことには否定的でした。
針葉樹ですから、ナラなどの広葉樹に比べると軟らかく、
どうしてもキズが付きやすいためです。
しかしウレタン塗装すれば道具として十分な表面硬度は得られますし、
デスクマットを敷けばキズが付きにくいだけでなく、
仮にキズがついてもデスクマットで隠すこともできます。
また逆に、デスクマットを敷けばどんなに良い木目でも、
デスクマットに隠れてしまうと言うこともできます。
そんなわけで現在はそれほど材質は重視していません。
ただし一番キズが付きやすいのは天板の手前の縁で、
ここはデスクマットで覆うことはできませんから、
ご予算に余裕がある場合はやはり
キズが付きにくいナラやオークをオススメします。
なお、自然塗装(オイル仕上げ)は基本的にキズや汚れが生じやすく、
定期的にメンテナンスする必要があるのであまりオススメしません。
ウレタン塗装と違って自分でリペアできるというメリットもありますが、
どれほどの人が自分でできるかという点で少々疑問があります。
最後に足元棚についてです。
コイズミのステップアップデスクやイトーキのフリーワンタイプのような
いわゆる組み替えデスクの場合は、レイアウトによっては、
足元棚が当然あるわけですが、組み替えデスク以外に関して言うと、
最近はむしろ足元棚がないほうが一般的と言えます。
足元棚は一般的に奥行が浅いので、
文庫本やコミック本を置く程度ですから、
さほど必要と言えるものではない一方で、
あれば便利というのも確かです。
以前は足元棚が付いた学習机のほうが一般的でしたが、
最近はそうでないもののほうが一般的になっている理由は、
ひとつには組み替えデスクが普及しているため、
もうひとつは学習机の奥行が浅くなる傾向のためと考えられます。
足元棚を付けると、どうしても袖引出の奥行が浅くなってしまいます。
一方で最近の奥行の浅いデスクに足元棚を取り付けると、
袖引出の奥行はかなり浅くしなければなりません。
また、奥行の浅いデスクに子供を座らせると、
どうしても足元棚を蹴ってしまいやすくなります。
そのため、最近の学習机には足元棚が付いていることが少なくなったのです。
足元棚は付いていることに越したことはありません。
ただし、足元棚が付いていることを優先すると、
奥行の浅い学習机を選ぶことはできません。
また、足元棚が付いている場合は、
袖引出の奥行が浅くなるのが一般的
です。
ただし例外的に、現在の浜本工芸の足元棚の形状であれば、
下写真のような構造になっているため、
足元棚があっても袖引出の奥行が浅くなることはありません。
(足元棚の左右組み替えも可能です)。






机本体とそれ以外の組み合わせを選べるというのは、
一部のメーカーや一部の商品に限られますので、
すべての点で満足する組み合わせを選択するのは
なかなか簡単ではないと思いますが、
以上のようなポイントを踏まえて選んでいただくと、
より良いものを選んでいただけるかと思います。

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