プロが教える!書棚の選び方

「書棚」と言われたとき、どんなものをイメージしますか?

意外に思われるかもしれませんが、
書棚はもともと日本の一般家庭にあった家具ではないんですね。
主に戦後、西洋文化が日本に浸透してきたときに、
「飾り物」として普及してきたものであると考えられます。

「収納家具じゃなくて飾り物?」

そう、昔は庶民は家具の選び方なんて知らなかったもんですから、
タンス屋に行って「適当に見繕ってくれい!」と注文を出し、
タンス屋は本当に適当に応接セット一式をトラックに積んで、
読みもしない百科事典をいっぱい詰め込むコレクション棚として
書棚を置いていったそうなんですね。

まあそんな経緯があったからかどうかは分かりませんが、
おそらく「書棚」というとそれに近いものを
イメージされた方も多いと思います。

まずチェックしたい、頑丈さ

書棚を選ぶとき、もっとも重要なのはまず、頑丈さです。

組立式の書棚に目いっぱい本を乗せると、
たいていは棚板がたわんだり
ひどい場合は側板が左右に広がって棚板が落ちます

では、とにかく頑丈な書棚を買えば良いのかというと、
頑丈な書棚はやはり目の肥えた方が買うものですから、
見た目に無骨で、何より高価です。
(幅90cm程度のオープンタイプでも最低5万円台から)

一般的に、書棚には棚板1枚あたりの耐荷重などは表示されていません。
ですから素人には頑丈さを知るための基準がありません。

一方でプロが見れば分かるかというと、正直難しいところです。
頑丈かどうかはまずどんな本を乗せるか
(百科事典ばかりか、文庫本が多いのかなど)次第の部分もありますが、
棚板や側板の重量や厚み、構造がひとつの基準になります。

棚板などがずっしり重いということはつまり、
それだけ芯が詰まっているということであり、
芯が詰まっていればたわんでくる心配は少なくなります

また厚みが厚ければ厚いほどたわみにくいですし、
芯材がハニカムコアであったり、
金属のフレームが入っていたりすると、
なお頑丈である
と言えます。

ちなみにコミックを大量に収納したいなら、
金属製の棚板の書棚を選ぶのも良いでしょう。

どんな本を収納するかで奥行が変わる

どんなモノでもそうですが、まず何がどれくらいあって、
そのために収納家具を買うんだという意識が大事
です。

本って意外とサイズが違います
一番小さくて文庫本、大きいと百科事典や大判の絵本や写真集。
本ではないですがアルバムも一緒に収納する人もいることでしょう。

文庫本であれば奥行11cmでOKですが、
百科事典の場合は奥行が30cm以上になることもあります。
つまり普通にズラッと並べる場合、
文庫本と百科事典では必要な奥行がまったく違うのです。

しかし一方で、じゃあ文庫本だったら奥行10cmちょっとの
書棚があれば良いかというとそうでもありません。
そんなに奥行が薄い書棚だと倒れてくる危険性大です。

天井つっぱり式であれば大丈夫かもしれませんが、
あれは必ずしも万全とは言えません

また、スライド書棚なら前後2~3段に分けて収納できるので
それなら書棚の奥行が薄くなり過ぎず、
スペースも有効利用できて良いんじゃないかと
思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
ちゃんとしたスライド書棚は軽く10万円以上します。

それ以下の値段でスライド書棚を買おうものなら、
命の保証はないと思っていただいたほうが良いでしょう。
(ちょっとしたはずみでスライド部が倒れてくることがあります)

スライド書棚や天井つっぱり式書棚に限らず、
倒れてくる危険性のない書棚などというものは存在しないと思いますが、
まあ妥当なところで言えば、
文庫本などは奥行30cm弱の書棚に前後に並べて収納するか、
段違い書棚を購入するか、
もしくは書棚の下のほうに大きな本を収めて上は小さめの本を収める
ピアノ式の形状の書棚を購入するのが良いでしょう。

ちなみに書棚は、コミック・文庫本用で奥行20cm弱
大型本用で奥行45cm程度
スライド書棚では奥行60cm程度というものもあります。
だいたいは奥行30~40cm程度が多いですけどね。

棚板のピッチにご注意!

書棚売場に並んでいるからといって書棚とは限りません
書棚の顔をした、書棚でないような家具が、
書棚売場に並んでいるということもあるのです。

そもそも書棚の定義が明確ではないからという側面もあるのですが、
前述の通り、本のサイズというのは結構マチマチです。
様々な大きさの本を効率よく収納しようと思えば、
棚板のピッチ(上下に移動できる範囲)は自由であるほうが
望ましい
と思いますし、そのためには棚ダボをさす穴が
たくさんあいているほうが良いと言えます。

理想は2~3cm間隔で穴があいているものが良いですが、
一方で、上に1段、下に1段程度しか動かせないものもあります。
こういうのは書棚としては使いにくい場合が多いので、
できるだけ棚板の可動範囲が広いもの、
つまり棚ダボをさす穴がたくさんあいているものを
選ぶようにしましょう。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク