こんな記事がありました。
「約8割の女性が処分したいと回答―夫の持ち物に関する意識調査」
(マイナビニュース)
確かに、お客様からのご相談でも、「旦那のモノが・・・」という内容は多いです。
しかし実際のところ、そうおっしゃるお客様の場合は、
まず間違いなくご本人(奥様)のモノのほうが多い!
先日も、あるお客様のところで、
「主人がダイニングテーブルの上に新聞を重ねるのよ。
新聞が置いてあるとホコリが立つから、
読んだら玄関近くに持っていくように言っているのに・・・。」
とおっしゃるのですが、
当の奥様はと言うと、
同じくダイニングテーブルの上に、
ダイレクトメールや、サークルのお知らせ、レシート等々、
ご主人とダイニングテーブルをちょうど半分に分ける形で、
同じように紙類を並べているのです。
同じように、
「主人はベッドの上に服を置くのよ。」とおっしゃるのですが、
奥様はハンガーラックや椅子に服を掛けっぱなし。
ご主人は洋服を畳んでベッドに置いている一方で、
奥様はバサーッと放り投げているだけなのですが・・・。
また、ご夫婦の共通の趣味は園芸なのですが、
奥様は大きめのエレガントなものが好みで、
ご主人は素朴で可憐な山野草が好み。
庭を占領しているスペースは同じくらいなのですが、
奥様は「主人ばっかり、こんなつまらない山野草に場所を取って・・・。」
とおっしゃるわけです。
さらにさらに・・・
奥様は「主人は何もやってくれないのよ!」と嘆いて、
こんな話もしてくれました。
「壁掛け時計を買ってきて、主人につけてちょうだいって言ったの。
そしたら、怒るのよ!
”なんでリビングダイニングに4つも時計がいるんだ!
だいたい、お前はずっと家にいて、時間なんて関係ないだろ!”って。」
そんな奥様は専業主婦。
ご主人は朝から晩まで働き、
帰りにスーパーに寄って食材を購入し、
ご主人が夕食を作ることのほうが多いそうです。
またちなみに、リビングダイニングの壁掛け時計ですが、
ご主人は黙って3個目までは取り付けてくれたそうです・・・。
これって皆さん、どう思います?
ひどい奥様だなぁって思いますか?
確かに、そうかもしれません。
少なくとも、「今」の状況を見る限りは。
しかし男性と女性ですから、色々あるんですね、やっぱり。
行き違いというか、誤解というか。
だからどっちが良いとか、悪いとか、そういう話じゃないんです。
一言で言えば、「気持ちの問題」。
そしてそのお互いの気持ちが表れているのが
今の家の中の状態なのです。
「主人のモノが・・・」気になる。
怒りながらも、気になるし、何か期待しているのです。
女性の気持ちは正直、私には十分分からないところが多いのですが(苦笑)、
男性の気持ちとしては、
できるだけキッチリしようと努力しているつもりなんです。
かなり中途半端なところもありますが(苦笑)
「過去に何があったって?だから今、改心して努力してるじゃないか。」
男性は、今とこれからの姿勢を見せようとします。
けれども変えられない「過去」がどうしても許してもらえないようで・・・。
しかも、その過去がどうも実際にあったことよりも
かなりオーバーに変質してしまっているいるようで・・・。
だから男性は、じっと我慢します。
だから言いたいことをグッとこらえて3個目までは時計を取り付ける。
けれども4個目の話が出ると、爆発してしまうんです。
このへんがどうも、女性には理解してもらえないみたい。
「また急に怒り出す・・・だからもう何も言えない・・・。」みたいな・・・。
冒頭の記事の引用は、多くの女性が共感するところだと思います。
反対に、世の男性たちは色々と言いたいところもあるわけです。
つまり、結局のところ、どちらが正しいとか、悪いとか、
そういう話ではないと思うのです。
もちろん、どっちがだらしないとか、そういう話でもない。
真相は、もっと深いところにあるんです。
女性にとっても、男性にとっても、
「え?そんなことで?」というような、何かが・・・。
約8割の女性が処分したいと回答―夫の持ち物に関する意識調査

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