残念な人の思考法

人の勧めで『残念な人の思考法』(著/山崎将志) を拝読しました。

amazonでのレビューを見ると、
「タイトルと帯の勝利」、
「著者の主観的な感度から外れた人間を揶揄
 (もっと言えば「中傷」)したいがための著作」、
「残念な本」などと、評価の低いベストセラー書なのですが、
購入前にそれを承知で読んでみたからか、
個人的にはなかなか面白い本でした。
以下、面白いと思った点を私自身の備忘録として書き留めておこうと思います
ちなみに「残念な人」とは、この著書によると、
「何かが足りない人、あるいは、もったいない人」と定義されています。
便利になると、残念な人が増える
最近の車はボタンを押すとエンジンが掛かり、
携帯電話が普及して、子供が異性の友達の自宅に、
父親が出ないかとドキドキしながら電話をかけることもなくなった。
社内に最新のシステムを入れても、
各々がシステムの全体を理解せずに自分のやり方を通すと、
システムを正確にはたらかせることはできない。
このへんは収納でも言えることですね。
お母さんが一生懸命システムを構築しても
家族がそれを守ってくれないと片付かない。
もちろん、会社でもそう。
各々がそのシステムの意味を理解しないといけないし、
もっと言えば知恵を出し合ってシステムを構築したほうが良い。
また、蛇口をひねれば当たり前のように水が出るように、
簡単に、いつでも、低価格で、モノが手に入るようになりましたが、
その便利さが片付かない原因になっているようにも思います。
5年間同じオペレーションは怪しい
本書では、
「たとえば五年間同じ伝票を使用している企業の
 オペレーションは怪しい。定期的にフォーマットを
 見直す仕組みが不可欠である。」
とあるのですが、収納も同じだと思います。
5年も経てば生活環境はかなり変わります。
小学生の子供が中学生に、
中学3年生の子供が大学生になっているんですから、
持ちモノも生活パターンも大きく変わり、
当然、収納のあり方が同じで良いはずはありません。
仕事と塗り絵は同じである
幼児に塗り絵をさせると、好きなところから、
好きな色を無茶苦茶に塗りたくっていって、
いったい何の絵だったのか分からなくなることがある。
「残念な人」も同様で、全体を見ることなく、
局所的に頑張って塗ろうとするからうまくいかない。
この点は、収納マンが言うところの、
「木を見て森を見ずになってませんか?」というのと同じですね。
全部読み終えて、正直、後半はただの愚痴みたいな感じもありましたが、
納得できる部分もあり、著者が単なる愚痴や自慢話ではなく、
どうしたらうまく伝わるか苦心した様子も感じました。
というのも、著者の山崎氏と収納マンの考え方がどうも似ているんですよ。
(もっとも、頭脳の聡明さは著者のほうが何倍も上ですが・・・)
「何でも国や企業が責任を持つべき、というような風潮が最近顕著であるが、
 それは何でも人のせいにすれば、とりあえず法律が守ってくれる、
 という短絡的な、自分の頭で考えない人を増やしていることになると
 言い換えられるかもしれない。」
「「割り箸もったいない論」により割り箸の生産が海外にシフトし、
 森林を守るコストを賄いきれなくなり、国内の山林は相当荒れてしまった。
 (中略) 割り箸をやめるのはよいのだが、本気でやめるとすれば
 端材の新しい活用方法とセットで考えていかないと、
 また海外で森林を荒らす結果を招いてしまう。」
 
ノベルティでもらった、使わないマイ箸、
いくつもあるエコバッグ、
集めた結果がよく分からない空き缶のプルタブ・・・
悪いことではありませんが、経済的合理性を欠くだけでなく、
環境面での影響にも疑問符が多い。
そういうところも「残念」だと著者は思っていると思いますし、
収納マンも同感です。
非常に表現が難しいところですが、結局のところは、
人のせいにせず、自分がしっかりと自覚を持って、
行動しなければいけないということだろうと思います。

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