地震に備える9つのポイント(耐震グッズあれこれ)

東北地方太平洋沖地震からもうすぐ1年、
また今日で阪神・淡路大震災から17年を迎えました。
改めて両震災でお亡くなりになられた方々のご冥福を祈るとともに、
被災された皆様にはお見舞い申し上げます。
17年前の阪神・淡路大震災当時、私は高校3年生で、
ひどい揺れで飛び起きたのを今も覚えています。
(ちなみに自宅は震源地から50km離れた大阪府南部)
家族の無事を確認してすぐにテレビをつけ、
阪神高速の高架が倒れ、
一帯が火の海になっている衝撃的な映像を見ましたが、
その時は正直、あまり実感がなく、
センター試験の答え合わせのために高校に行くと、
ほとんど誰も高校に来ておらず、
時間の経過とともに事の重大さを知った次第です。
大学生の頃は神戸周辺は復興工事が盛んで、
警備員のアルバイトに行ったことも何度かありましたが、
大学に通い出した頃は大阪市内でも
ブルーシートを屋根に被せた家屋が散見されたものの、
2~3年後には神戸に足を運んでも
「本当にここで大震災があったの?」と思うほど復興が進んでいました。
東北地方太平洋沖地震の被災地でも同じように
復興が進むことを祈るばかりです。
そんなわけで当時も今も私は何もできていないことに
本当に申し訳ない気持ちになるばかりですが、
収納のプロとしてできることをしたいと思います。
お客様のお宅にお邪魔しても地震対策を気にされる方が
多くいらっしゃるんですが、
残念ながら耐震グッズでは根本的な解決は図れません。
そもそも家そのものが
耐震、制震、免震などの構造であることが望ましいですが、
そこから対策を図るというのはなかなか簡単ではないものの、
他にも対策できることはいくつもあります。
1. 2経路以上の避難路の確保

火災や天災が起こった場合、必ずしも玄関から逃げられるとは限りません。
ですから玄関以外に、どこから逃げるかを考えておくことが大事。
またその上で、有事に避難経路が倒れた家具等でふさがれることがない
家具レイアウトにしておかなくてはなりません。
基本的に家具は手前方向に倒れることが多いので、
手前に倒れてきた場合に避難経路がふさがれないか、
確認しておいたほうが良いですね。
2. 床にモノを置かない

床に直接モノが置いてある状態は、
有事の際だけでなく、普段の生活でも大変危険です。
(家庭内事故でもっとも多いのは転倒事故)
普段の掃除のしやすさ、見た目の面でも、
床にモノを置かない習慣は必須だと思います。
3. 家具の上にモノを置かない

家具の上に置いたモノは地震の際、
頭上に落ちてくる危険性が高いので避けるべきでしょう。
また、背の高い家具の多くは、上下分割式となっていますが、
上台と下台が固定されていなければ、
上台が倒れてしまう可能性が高いと言えます。
専用のジョイント金具やネジがちゃんとしまっているかを
確認してみてください。
金具やネジがない場合は、背面をクランプ式で留める金具や
マジックテープ式のものなども販売されています。
4. 家具レイアウトを見直す
家具が倒れてきた時に折り重なってしまうと
そこから脱出するのが難しくなります。
普段の生活の作業動線や見た目を良くするためにも、
収納家具は部屋の1面または2面に並べて配置しましょう。
なお、倒れてきた場合に部屋の出口をふさぐ向きにならないように
配慮しておくことはもちろん大事です。
まあつまるところ、部屋の3面以上に収納家具がある場合や、
収納家具のレイアウトの変更のしようがない場合などは、
モノが多すぎる可能性が高く、普段の生活でも片付けが大変だし、
地震のときも危険で、あまり良いことはありませんね。
5. 家具が倒れてこないようにする
ここまでやって初めて耐震グッズの登場です。
なぜなら耐震グッズは気休め程度のものだからです。
例えば突っ張り式の家具転倒防止伸縮棒
収納家具の上面と天井との間で突っ張って家具を固定しますが、
そもそも日本の住宅の多くが吊り天井なので、
縦揺れの際は天井が持ち上げられてしまい、
突っ張り効果が薄れてしまいます。
(ちなみに見た目の野暮ったくない耐震バー というのもあります)
壁と収納家具の天板を固定するL字金具チェーン もありますが、
壁や家具の天板の強度に依存しますので、
やや心許無い感じがします。
また、大手引越業者のテレビCMで一躍メジャーになった
転倒防止粘着マット も、かなり粘着力はあるものの、
グニュグニュしていて、むしろ家具が不安定になった感があり、
果たしてどこまで実用性があるのか疑問を感じます。
あとはふんばる君 のように収納家具の手前下部に挿入する
側面がくさび型になったゴム製のもの。
設置の容易さや実効性では決して悪くないと思います。
6. テレビなどの転倒防止・落下防止
最近は薄型テレビが主流になってきていますが、
薄型テレビを買うと、転倒防止具が付いていることが多いと思いますので、
それを活用するか、前述の転倒防止粘着マット の活用を。
ほか、ミニコンポなどAV家電などを同様に固定するのも良いですが、
重いモノ、割れモノは基本的に上のほうに置かないのが得策かと。
地震の際だけでなく、上のほうに重いモノや割れモノがあるのは、
やっぱり危険ですよね。
7. 扉、引出、キャスターの固定

揺れで収納家具の扉が開いて中身が飛び出す、
引出が飛び出して家具の重心が前に来て倒れる、
キャスター付きの家具が走る凶器となる・・・。
普段便利な構造が、有事には危険となる可能性があります。
何十年に1度の有事のために毎日、
扉のストッパーを外したり、留めたりするか、
普段の生活の便利さを重視して
何十年に1度の有事には目をつぶるか。
個人的には後者を選択しますが、
普段いることの多い場所にはキャスター式の家具を置かない、
上のほうや普段使わない扉部分にはロック を掛ける、
ロックの解除が容易なチェストを購入する、
などといった対策も取ることができると思います。
8. ガラスの飛散防止
窓ガラスだけでなく、食器棚のガラスに
飛散防止フィルム を貼ることは、
単に割れたガラスが飛び散るのを防ぐだけでなく、
食器の飛び出しを防ぐ効果も期待できます。
もっとも、キレイに貼るのはなかなか大変なのですが・・・。
9. 非常用持出袋は寝室または避難経路上に

お客様のお宅でも寝室の押入の中に
非常用持出袋や靴を置いているのを見ることがありますが、
これは防災上、素晴らしいことですね!
ただ、寝室には他にも置きたいモノがたくさんあって、
思っていてもなかなかそれができない方も多いはず。
そういう場合は、避難経路上に非常用持出袋を置きましょう。
玄関のシューズボックス、廊下の物入れなどがいいですね。
あと、戸建ての場合は屋外物置でも良いかも。
(もっとも、食品の保管には不向きですが・・・)
以上、だいたい思い付いたところを書き上げましたが、
最後にこんな話を付け加えておきたいと思います。
以前に収納のコンサルタントとして某役所にお邪魔した時のこと。
スチール製の書庫の上には資料やチラシの入ったダンボール箱、
足元を見れば人が通るのが困難なほどのダンボール箱、
机の上は「どこで仕事をするの?」というほどの書類の山、
職場の至る所に私物のポットやカップ、冷蔵庫まで・・・。
ほとんどの部署がそういう状態だったのですが、
唯一、スッキリと片付いている部署がありました。
どこだと思いますか?
それは、危機管理室。
そこの部署だけ、スチール製書庫の上には何もなく、
床にも何もモノが置いておらず、
机の上は整然とされてあり、
もちろん目立った私物もなく・・・。
さらに、他の部署はあくせく働いているのに、
そこの部署だけはゆったりと仕事をしているんですね。
つまるところ、地震対策でも普段の収納でも大事なのは、
方法論ではなく、もちろん耐震グッズでもなく、
危機意識を常に持っているということだと思います。
私自身、平和ボケしているところがあるので
気を引き締めないといけないのですが、
やっぱりこういうところから大事なんですね~。
そうすれば、片付くし、震災の際も右往左往しないで済むと思います。

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