『子育てママの私が片づけに夢中になった理由(仮)』発売中

人を育てたいと思ったら・・・

人を管理したり、育てるというのは至難の業です。
というよりはむしろ、私は無理だと思っています。
(実際、多くの経営者からも同じ声を聞きます)
人を管理しよう、育てようと思ったら、
環境を与えたり、情報を伝えるということに徹することです。
このようにお話しすると、
「これは会社組織の話か?」と思われるかもしれませんが、
もちろん会社の中でも同じですが、
家庭でも、人間関係は全て同じです。
収納マンの専門は収納ですので、収納を例にとると、
「子供が片付けてくれない」という話はよく聞きますが、そう言う方は、
そのための環境を与えたり、情報を伝えたりはしていないのですね。
逆に言うと、口先だけで「片付けなさい!」と言うに終始していることが多いのです。
会社で上司が部下にあれやれ、これやれと、ガミガミ言っているだけなのと同じ。
ですから、片付けの場合の環境を与えるということはつまり、
親が自分の管理している場所を自分が満足できるレベルまで片付けておく、
子供が自分一人で片付けられるように枠組みを作る、
ということなどです。
片付けてもらうための情報といえば、子供の年齢などにもよりますが、
片付けないとどういう問題が起こるのかを伝えたり、
同年代の子の片付いた部屋の状態を見せたり、
美術館に連れていくなどだったりすると思います。
収納マンが依頼者に片付けの指導をさせていただく場合も同じです。
「やり方さえ教えてくれれば良い」とか、
「どういう家具を使ったら片付くか教えて欲しい」と言われることが多いですが、
ほとんどの場合(モノとの付き合い方がある一定以上出来ていない場合)、
直接的に何かを教えるということはまずしません。
すべて疑問形で聞くのです。
「なぜ片付けようと思ったのですか?」
「なぜこれはここに置いているのですか?」
「この部屋でどういう風に過ごしたいですか?」
決してイヤミを言ったり、否定することを前提に聞いているわけではありません。
本当に分からないことだから聞いているだけです。
それが私なりの「環境を与える」ということだと思っています。
その上で、こういう収納家具があるとか、こういう方法があるとか、
具体的な情報をお伝えするのです。
これも最終的な判断は依頼者本人のすることです。
収納マンは一切の判断をしません。
(だから「捨ててください」と言ったことは一度もありません)
こういった作業は、非常に回りくどく、面倒です。
ですがこれこそが「人を育てる」ということだと思います。
本当に片付けたいと思うならば、あきらめないこと。
これもまた、大事なことです。

コメント